相続した実家をどうするか悩んだとき、選択肢のひとつになるのが家の売却です。
しかし、相続した家は通常の不動産売却とは異なり、相続人の確認や名義変更など、売却前に必要な手続きがあります。
特に、長年空き家になっている古い家の場合は、管理の負担や固定資産税などの問題もあるため、早めに今後の対応を考えることが大切です。
この記事では、相続した家を売却するまでの流れや必要な手続き、売却時の注意点についてわかりやすく解説します。

相続した家は、すぐに売却できるわけではありません。
まずは名義変更や相続人の確認など、売却前の準備を進めることが大切です。
相続した家を売却する前に確認すること
相続した家を売却する場合、すぐに不動産会社へ相談すればよいわけではありません。
まずは、相続に関する手続きや家の状態を確認する必要があります。
相続人を確認する
相続した家を売却するには、誰が不動産を相続するのかを明確にする必要があります。
相続人が複数いる場合、1人の判断だけで家を売却することはできません。
兄弟など複数人で相続する場合は、遺産分割協議を行い、売却について相続人同士で話し合うことが重要です。
遺産分割協議を行う
相続人が複数いる場合は、遺産分割協議によって不動産を誰が取得するのか決めます。
売却する場合でも、相続人全員の合意が必要になるケースがあります。
後からトラブルにならないよう、売却方針について事前に確認しておきましょう。
相続登記をして名義変更する
相続した家を売却するには、基本的に相続登記を行い、名義を変更する必要があります。
亡くなった親の名義のままでは、売主として売買契約を結ぶことができません。
2024年4月から相続登記が義務化されたため、相続した不動産を所有している場合は早めに手続きを進めることが大切です。



親名義のままになっている実家は、そのままでは売却手続きを進められません。売却を考えている場合は、早めに名義変更の準備をしておきましょう。
相続した家を売却する流れ
相続した家の売却は、以下のような流れで進めます。
1. 相続に関する手続きを行う
2. 家の状態を確認する
3. 不動産会社へ査定を依頼する
4. 売却方法を決める
5. 売買契約・引き渡しを行う
家の状態を確認する
売却前には、建物の状態や荷物の有無を確認しましょう。
長期間空き家になっている家は、老朽化や設備の故障、残置物などによって売却方法が変わる場合があります。
特に築年数が古い家では、建物を残したまま売るのか、更地にするのかなども検討する必要があります。
築50年以上の古い家の場合は、建物の状態や売却方法によって対応が変わります。詳しくは、築50年以上の古い家は売却できる?売る方法や注意点を解説をご覧ください。
不動産会社に査定を依頼する
家の状態を確認したら、不動産会社へ査定を依頼します。
査定では、土地の価格だけでなく、建物の状態や周辺環境なども考慮して売却価格が決まります。
古い家や空き家の場合、一般的な仲介で売却できるケースもありますが、状態によっては専門的な相談先を検討することも必要です。
売却方法を決める
相続した家の売却方法には、大きく分けて「仲介」と「買取」があります。
仲介は、不動産会社が買主を探して売却する方法です。市場価格に近い金額で売れる可能性がありますが、買主が見つかるまで時間がかかる場合があります。
一方、買取は不動産会社が直接物件を買い取る方法です。売却までの期間が短く、古い家や条件が難しい不動産でも相談しやすい特徴があります。
相続した家の状態や、売却までにかけられる時間によって、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
売買契約・引き渡しを行う
売却条件が決まったら、買主と売買契約を結びます。
その後、残代金の受け取りや所有権移転の手続きを行い、買主へ家を引き渡します。
引き渡し前には、家の中に残っている荷物の整理や必要な書類の準備も必要になります。
相続した家を売却するときにかかる費用や税金
相続した家を売却する場合、売却代金をそのまま受け取れるわけではありません。
手続きに必要な費用や、利益が出た場合にかかる税金について確認しておきましょう。
仲介手数料
不動産会社に仲介を依頼して売却した場合、売買成立時に仲介手数料が発生します。
金額は売却価格によって決まり、売却代金から支払うケースが一般的です。
譲渡所得税
相続した家を売却して利益が出た場合、譲渡所得税がかかる可能性があります。
ただし、相続した空き家を売却する場合など、条件を満たすことで利用できる特例もあります。
売却前に税金について確認しておくことで、手取り額を把握しやすくなります。
相続した家は早めに売却を検討することも大切
相続した家をそのまま放置すると、建物の劣化や管理費用の負担など、さまざまな問題が発生する可能性があります。
特に誰も住んでいない実家の場合、定期的な管理が必要になり、遠方に住んでいる場合は大きな負担になることもあります。
相続した実家を放置するリスクについては、以下の記事でも詳しく解説しています。
相続した実家を放置するとどうなる?空き家問題と必要な対策を解説
相続した古い家が売れない場合の選択肢



築年数が古い家や空き家でも、売却できないと決まったわけではありません。建物の状態や立地によって方法は変わるため、専門業者へ相談する選択肢もあります。
相続した家が古い、立地が悪い、建物の状態が悪いなどの理由で、一般的な売却が難しい場合もあります。
そのような場合でも、すぐに処分できないと決めつける必要はありません。
不動産の状態によっては、専門的な買取サービスを利用する方法もあります。
訳あり物件の買取について詳しく知りたい方は、訳あり物件専門の買取業者とは?仲介との違いや買取のポイントを解説も参考にしてください。
特に、築年数が古い家や空き家、一般的な不動産会社では扱いにくい物件は、専門業者へ相談することで売却の可能性を広げられる場合があります。
相続した家を売却するときは早めに準備することが大切
相続した家を売却するには、相続人の確認、名義変更、査定、売却手続きなど、いくつかの段階を踏む必要があります。
特に、空き家になった実家は時間が経つほど建物の劣化や管理負担が大きくなる可能性があります。
売却するか残すか迷っている場合でも、まずは家の状態や売却の可能性を確認することが大切です。
相続した家の状況に合った方法を検討し、後悔のない選択をしましょう。








